Cup of tea : ensenble

Cup of tea : ensenble

旅の体験を引き立てる簡素な宿

「旅の体験を引き立てる簡素な宿」をコンセプトに、ゲストのcup of tea(それぞれの好み)な旅と時間を提供するホテルを目指し設立されました。 もともと銀行だった建物を地域資源を生かした素材建材でリノベートし、グループでの宿泊に特化したホテルとして、1階を宿泊者や地域に開かれたラウンジ、上階を客室として設計されました。

コンセプトについて

本プロジェクトは飛騨地域において、これからのホテルはどうあるべきかという視点から始まりました。様々な宿泊業態がある中で、館内完結型ではなくその地にある観光資源に接続しながら、より地域に開けた宿を構想しました。また地域の固有性を次代に向け再構築するために建築やインテリアに何が可能かを導き出し、土着:バナキュラーを最短距離で実現可能なスケールに細分化したものを「ミクロバナキュラー」と名づけ、社会システムの大きな枠組みに入り込みつつ、環境や社会の短距離での循環の中から構築できる新しい建築の姿を目指しました。 森林が約9割を占める資源豊富な高山市においても、そのほとんどが大規模に植林された杉などの針葉樹であることは否めません。森林資源を次代へと繋ぐため、間伐という行為を森林の維持育成に留まらず、産業化し利用を促すことが、森林の割合が日本一である飛騨地域の資産となると考えています。 また、本プロジェクトでは約1000本の杉の間伐材を内外装に使用しています。木の伐採製材から特注家具に至るまで、木の扱いから木材加工のスペシャリストでもあるHIDA:飛騨産業さんをパートナーに迎え実現することができました。

Credit

Cup of tea : ensenble

Year: 2020
URL: https://cupoftea-takayama.net/ensemble/
Catergory: Creative Direction / Concept making / Material Design / Product design

Logo / Material / Product / Interior

Cup of tea : ensenble

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Company / Client : Takuro Nakamura ( inari inc. )
Architect : Atsushi Nakamura ( Kraft Architects )
Creative Direction / Art Direction : Kazuhiko Hayakawa ( H inc. )
Wood Processing Partner : HIDA / Hida Sangyo Co., Ltd.
Natural Stain Material : Kei Kato ( Kakibushi )
Structural Design : Hiroki Fukazawa
Construction : Tanaka Corporation
Photo : Masao Nishikawa / Munetaka Onodera

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